前回お伝えした[第1部:ナフサショックで何が起きているのか]では、中東情勢の緊迫化に伴うナフサ不足が、リフォーム資材の価格高騰やメーカーの受注制限を引き起こしている現状について解説しました。
「価格が落ち着くまで待とう」と様子見をするのはリスクが高いとお伝えした通り、今リフォームを検討している方は、賢く対策を講じて進めるのが一番の得策です。
第2部では、ナフサショックの影響を最小限に抑えるための具体的な対策と、絶対に知っておくべき国の補助金制度について詳しく解説します。
1. ナフサショックに負けない!リフォーム費用を抑える3つの防衛策
資材費が高騰している今、以下のポイントを押さえることで、工事費用を賢く抑えることができます。
優先順位を明確にして工事を分ける
今すぐ必要な工事と、後回しにできる工事を分けましょう。例えば、水回り(トイレや給湯器など)の故障や不具合は早めの交換が必須ですが、クロスの張り替えや外構工事などは少し時期をずらすことも検討可能です。
相見積もりで複数の業者を比較する
同じ工事内容でも、業者によって仕入れルートや在庫状況が異なります。複数社から見積もりを取り、適正価格と納期を比較することが重要です。
早めの相談・発注を心がける
メーカーの受注制限や納期遅延が発生しているため、「秋にリフォームしたい」という場合でも、春から夏のうちにプランを決め、発注を前倒しにすることが大切です。
2. 値上がり分を相殺する!「住宅省エネ2026キャンペーン」の活用
最も強力な防衛策となるのが、国が実施している補助金制度です。ナフサショックによる資材の値上がり分を、この補助金でカバーすることができます。
2026年度も引き続き強力な補助金が展開されていますので、該当する工事がある場合は必ず利用しましょう。
制度名 補助対象の例 補助金額(最大)
先進的窓リノベ2026事業 窓・ドアの断熱改修 最大 100万円 /戸
みらいエコ住宅2026事業 開口部・躯体の断熱改修、
エコ住宅設備の設置など 最大 100万円 /戸
給湯省エネ2026事業 高効率給湯器 定額 5万〜17万円/台
(エコキュートなど)の設置
補助金活用のポイント
先進的窓リノベ2026事業:窓の断熱改修であれば、実質的に工事費用の数十%(場合によっては6割程度)を補助金でカバーできるケースもあります。結露防止やヒートショック対策、冷暖房費の節約にも繋がります。
みらいエコ住宅2026事業:従来の「子育てエコホーム支援事業」から引き継がれた制度です。省エネ性能を高めるエコ住宅設備(節水型トイレなど)の設置も対象となるため、水回りリフォームと組み合わせることで大きなメリットがあります。
💡 ワンポイントアドバイス
補助金の申請は、あらかじめ登録された「住宅省エネ支援事業者」のみが行えます。リフォーム会社を選ぶ際は、必ずその会社がキャンペーンの登録事業者であるか確認しましょう。
3. まとめ:今こそ補助金を活用するベストタイミング
ナフサショックによる資材高騰は頭の痛い問題ですが、だからといってリフォームを先延ばしにすると、「さらに価格が上がる」「国の補助金予算が上限に達して終了してしまう」といった別のリスクが生まれます。
「資材の値上がり分」を「国の補助金」でカバーしつつ、計画的にリフォームを進めることが、今もっとも賢い選択肢です。
ご自宅のプランでどの補助金が使えるのか、現在の納期や見積もりがどうなるのかなど、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。当社の専門スタッフが最適なプランをご提案いたします。
【記事執筆】二級建築士・宅地建物取引士 樋口準一

